俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
 二人ともパジャマのまま椅子に座り両手をきちんとそろえて「いただきます」をした。

「にしても、今日は凄い可愛くて豪華な朝ご飯だね。食べるのが勿体ないくらい! 婚姻届出しに行く前祝い的な感じかな?」

「まぁね、今日は結婚記念日になるんだし、朝からお祝いしたかったんだよ。まぁ俺が勝手にやってる事だからさ」

「隆ちゃん」

「どうした?」

「ふふ、大好き」

 嬉しすぎて心臓がギュッと握りしめられたようにキュンを通り越してギュンっとした。恥ずかしがりながらも大好きと素直に言葉にして伝えてくれる美桜に可愛い、愛しいしかない。

(あー、俺の奥さん世界一可愛いわ……)

「俺も大好きだよ」

 嬉しそうに頬を赤らめもぐもぐと筑前煮の竹輪を頬張り「美味しいっ」と俺に笑顔を向ける。小柄なのに美桜はよく食べる。また食べ方が小動物で言うならリスみたいにもぐもぐ食べるから見ているだけで可愛くて癒やされるのだ。

「朝ご飯食べたら区役所に婚姻届出しに行こう」

「だね! あ〜なんだか緊張してきたよ〜」

 緊張してきたと言いつつもご飯を口は運ぶ箸は止めない姿にクスッと笑ってしまう。
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