俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
 頭を掻き抱かれ喰べられてしまうような貪るようなキス。いつのまにか服を捲られ胸が彼の手で包まれていた。

「りゅ、ちゃぁん……」

「ん? どうした?」

 どうした、と言いながら胸を揉む手は止まらず、もどかしい。早く触れて欲しい、その長くて綺麗な指でとにかく刺激して欲しい……

「言わないと分からないよ」

 意地悪な笑顔で私を見つめる。

「っふ……も、やだぁ……」

「嫌ならやめる?」

「っつ……りゅちゃん意地悪……んぅ……」

「はは、好きな子を虐めたくなるのは男の本能なのかもな」

 ドクンと心臓が波打つ。彼はそう耳元で囁きながら私の中に入ってくる。

 脚の先から頭の先までブワッと溜まりに溜まった何かが弾けた。まるで風船がゆっくり膨らみ、パンッといきなり破れたかのように、頭の中は真っ白で、ハァハァと肩で息をする。身体が疲れて動かない。

「美桜、大丈夫か?」



――そう言われた気がした。


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