俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
「えぇ!? 付き合ってるの!? あのイケメンと!?」

「つ、付き合ってはいないかな?」

「何それ〜まだ片想い中とか? もう社内で噂になってるよ、社内の誰とも付き合わなかった高林が経理の女と歩いてるって」

「え、高林さんってそんなに有名な感じなの?」

「美桜は男に興味なさすぎたもんなぁ〜高林さんって言ったら人事部のエースとも言えるハイスペックイケメンだよ? あのクールな感じが堪らないのよねぇ、狙ってる女子もかなり多いと思うよ」

「し、知らなかった……」

 まさか隆ちゃんが会社の人気男性だったとは……本人からはそんな素振り全くなかったし、本当に漫画みたい。もしかして私いつの間にか漫画の世界に転生してるとか!?(そんな訳無いよね)

「まぁあたしは美桜を応援してるから、頑張んなよ!」

 バチンっと勢いよく私の背中を叩き佳穂は自分のデスクに腰を下ろした。それでも終始ニヤニヤこちらを見てくるので若干対応に困る。
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