俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
「じ、自分で脱ぐから! あっち向いててっ」

「はは、じゃあ先に入ってるからな」

 なんの恥ずかしげも無くTシャツを徐に脱ぎ、ストンと履いていたハーフパンツをパンツと一緒に脱ぎ捨てる。隆ちゃんのキュッと引き締まったお尻が目に入り、目のやりどころに困る……とか思いながらガン見してしまう変態な自分にビンタしたい。

(な、なんて綺麗なお尻なの……)

 そのままスタスタと私にキュッと引き締まったお尻を向けて浴室へと入って行った。なんだか知らぬ間に息を止めていたのか、スゥと息をたっぷり吸い、ハァ〜と深く息を吐く。意を決意して残りの服を脱ぎ、悪あがきでフェイスタオルで少しでも身体を隠して浴室のドアを開ける。待ってました、と言わんばかりに隆ちゃんは髪を濡らし、前髪を掻き上げた姿で湯船に浸かって私を見ている。もうお風呂で、濡れた髪の毛を掻き上げてるってシチュエーションだけで死ぬほどキュンとするのに、隆ちゃんは少し紅く火照った頬に濡れた瞳で私をジッと見つめているのだから、ドクン、ドクンと心臓が大きく鳴り止まない。多分私の顔は耳まで真っ赤に染まっていると思う。
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