俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
「美桜がなかなか来ないから俺もう洗い終わっちゃったよ」

 浴室だからか彼の低く、心地の良い声がよく響く。

「う……お待たせしました。ちょっと身体洗うからあっち向いててくれませんか……」

 ザバッと勢いよく隆ちゃんは湯船から出てきた。
 更に私の心臓はドクン、ドクンからドクドク、ドクドクとテンポが速くなる。
 そして初めてエッチした時は必死で見えなかった彼の下半身にギョッと目がいく。

(り、リアルマグナムを初めて見てしまった……)

 初めて見るそれはまだ力なくブランと下がっているけれど大きく存在感がある。(っても比べるような経験はない)

「……美桜、流石に見られすぎて恥ずかしい」

「はっ、ご、ごめんね! ついリアルだなって見ちゃって……、ご、ごめんなさい!」

 くるりと方向転換させられ、風呂椅子に座らせられる。隆ちゃんは私の背中に回った。「もうこれで見られなくて済むわ」と顔を耳元に近づけボソリと呟き、私の心臓は爆発寸前。

「じゃあ今日は俺が美桜を洗ってあげるから」

「え!? いい! 自分で洗うからっ!」

 そんな私の否定は耳にもくれず、楽しそうにボディーソープを手にとり泡立てる。背中にふわりと泡が密着し、ヌルリと彼の手で満遍なくたっぷりの泡で洗われる。ちょっと気持ちがいい。
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