俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
「……クなんです」

 彼女の声が小さすぎて聞き取れず、「え?」と聞き返してしまった。

「私……お、オタクなんです! それでも私と結婚できますか?」

 ……オタク? 

 オタクってあの光る棒をもってダンスとかするあのオタク?
 それともコスプレとかするオタク?

 コスプレ……それもそれで可愛いかも……

「俺は全く気にしませんよ」

「……本当に?」

「はい、本当です」

「……あの、先程のプロポーズ喜んでお受けします」

 耳まで赤く染め上げた顔を俯かせ、チラリとこちらの様子を確認するそぶりはあざとい、としか言いようがないくらい、可愛くて、オタクだろうと何だろうと俺は彼女に惹かれている事は確かだ。
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