俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
「よくぞ来てくれた。じゃあ早速広志と絡んで欲しいんだけど、ベットに寝そべってアンタが広志を腕枕してくんない?」
「はぁ!? この前も腕枕しただろ! 同じポーズする必要あるか!?」
「……文句あんの?」
ギロリと俺を睨むその目つきは獲物を捕らえた豹のように鋭い目つき。半年に一回は呼び出されてこうして漫画の資料として担当の広志さんと俺を絡ませ、ポーズをとらせる。いや本当に毎回しんどい。BLが嫌いとかじゃなく、俺はノーマルだから男とくっ付きたいとは思わない。まぁせめてもの救いが基本俺は攻めの体制だって事くらいだ。広志さんは本当に見ていて可哀想になるくらい……
「くそッ……やるよ」
俺は姉の姫咲には逆らえない。
俺が三歳の頃に母親が病死し、父親一人で俺たち二人を育ててくれた。それでも仕事が忙しい父親に代わって姫咲が小さい俺の面倒を見てくれていたのだ。保育園のお迎えも当時小学六年生の姫咲が毎日来てくれていた。思い返せば同級生と遊ぶ暇なんてなかったんだろうなぁと思う。俺は姫咲にたくさん面倒を見てもらい、母親代わりを一生懸命にしてくれた姫咲の頼みを断る事ができない。そして単に凶暴化した姫咲に逆らえないだけだ。
「はぁ!? この前も腕枕しただろ! 同じポーズする必要あるか!?」
「……文句あんの?」
ギロリと俺を睨むその目つきは獲物を捕らえた豹のように鋭い目つき。半年に一回は呼び出されてこうして漫画の資料として担当の広志さんと俺を絡ませ、ポーズをとらせる。いや本当に毎回しんどい。BLが嫌いとかじゃなく、俺はノーマルだから男とくっ付きたいとは思わない。まぁせめてもの救いが基本俺は攻めの体制だって事くらいだ。広志さんは本当に見ていて可哀想になるくらい……
「くそッ……やるよ」
俺は姉の姫咲には逆らえない。
俺が三歳の頃に母親が病死し、父親一人で俺たち二人を育ててくれた。それでも仕事が忙しい父親に代わって姫咲が小さい俺の面倒を見てくれていたのだ。保育園のお迎えも当時小学六年生の姫咲が毎日来てくれていた。思い返せば同級生と遊ぶ暇なんてなかったんだろうなぁと思う。俺は姫咲にたくさん面倒を見てもらい、母親代わりを一生懸命にしてくれた姫咲の頼みを断る事ができない。そして単に凶暴化した姫咲に逆らえないだけだ。