すべてが始まる夜に
でもいったいどうしてこんなことになってしまったんだろう。熱くなった頬を両手で挟みながらその後の出来事を思い出す。
一緒におでんを食べているときも、そのあとデザートのプリンを食べているときもキスするような雰囲気は全くなかった。楽しく屋台の話や、駅の近くのケーキ屋さんの話をしていただけだ。
それにマニュアル本について部長が説明してくれるときもそんな雰囲気は全く感じなかった。まるで勉強を教えてくれる先生と、その先生の話を真剣に聞く生徒、そんな感じだった。
なのにどうして……。
あっ、あのとき私が部長に八つ当たりをしたから?
それで怒ってキス?
部長が私の気持ちをわかってくれなくて、少し八つ当たりをしてしまった時、確かに最初は怒ってるような気がした。でもそれは一瞬だけだ。部長が私に触れる手やキスにはすごく優しさを感じた。
優しく感じたのは私の気のせいなのだろうか?
ううん、気のせいじゃないはず……。
だって部長は私に2回も確認してくれたじゃん。
キスをする前、部長は私にきちんと確認してくれた。
『このまま俺がキスしてもいいんだな?』
『ほんとにするぞ。いいんだな?』
その言葉に頷いたのは私だ。
じゃあどうして?
私が頷いたから?
一緒におでんを食べているときも、そのあとデザートのプリンを食べているときもキスするような雰囲気は全くなかった。楽しく屋台の話や、駅の近くのケーキ屋さんの話をしていただけだ。
それにマニュアル本について部長が説明してくれるときもそんな雰囲気は全く感じなかった。まるで勉強を教えてくれる先生と、その先生の話を真剣に聞く生徒、そんな感じだった。
なのにどうして……。
あっ、あのとき私が部長に八つ当たりをしたから?
それで怒ってキス?
部長が私の気持ちをわかってくれなくて、少し八つ当たりをしてしまった時、確かに最初は怒ってるような気がした。でもそれは一瞬だけだ。部長が私に触れる手やキスにはすごく優しさを感じた。
優しく感じたのは私の気のせいなのだろうか?
ううん、気のせいじゃないはず……。
だって部長は私に2回も確認してくれたじゃん。
キスをする前、部長は私にきちんと確認してくれた。
『このまま俺がキスしてもいいんだな?』
『ほんとにするぞ。いいんだな?』
その言葉に頷いたのは私だ。
じゃあどうして?
私が頷いたから?