すべてが始まる夜に
「部長ってほんとプリンお好きですよね。あそこのプリン、本当に美味しいですよ。あっ、部長も行ってみられますか? それにあそこのコーヒーはオーナーの蔵田さん自身が厳選して仕入れた豆を焙煎しているので、もしかしたら部長、コーヒーもお好きかもしれません」
「そういえば自家焙煎のコーヒーって言ってたよな。行ってみたいな」
「じゃあもしよろしければ……」
「何時?」
えっ? 時間?
そんなの考えてなかったけど……。
「あっ、じゃあ2時くらいはいかがですか?」
「わかった。2時だな。じゃあ2時頃マンションの下に降りるよ」
う、うそ……。
マンションから一緒に行くの?
現地集合じゃなくて?
「じゃあ会議は来週だな。俺が戦略部のメンバーに開催メールを送っておくよ。この資料はもう一度目を通して、テーブルと間接照明も確認しておく。他には何かあるか?」
「いえ、大丈夫です」
「じゃあ、土曜日2時な。よろしく」
わかりました──と頭を下げて、私は会議室をあとにした。
「そういえば自家焙煎のコーヒーって言ってたよな。行ってみたいな」
「じゃあもしよろしければ……」
「何時?」
えっ? 時間?
そんなの考えてなかったけど……。
「あっ、じゃあ2時くらいはいかがですか?」
「わかった。2時だな。じゃあ2時頃マンションの下に降りるよ」
う、うそ……。
マンションから一緒に行くの?
現地集合じゃなくて?
「じゃあ会議は来週だな。俺が戦略部のメンバーに開催メールを送っておくよ。この資料はもう一度目を通して、テーブルと間接照明も確認しておく。他には何かあるか?」
「いえ、大丈夫です」
「じゃあ、土曜日2時な。よろしく」
わかりました──と頭を下げて、私は会議室をあとにした。