すべてが始まる夜に
「レッスンの期間は恋人同士だろ? 俺はそう解釈してるけど。だってそうじゃなかったらセフレか? 違うだろ? 週末は一緒に過ごして通常のカップルがするようなレッスンをするわけだし、どう考えても恋人同士じゃないか?」
私は3ヶ月間しっかり教えてもらって、自分に自信をつけることしか頭になかったから、全然そんな風に考えてなかった。
考えてみたら本当にそうだ。
毎週末に部長の部屋に来て、あんなレッスンをしてもらって帰っていくのはある意味セフレと一緒だ。
ただセックスがしたいためだけに来ているみたいだ。
部長はこんな迷惑なレッスンにもかかわらず、ちゃんと恋人同士だと思ってレッスンしてくれるつもりだったんだ……。
部長の優しさが伝わってきて、本当に申し訳なく思ってしまう。
部長の優しい配慮に嬉しさと尊敬が入り交じる反面、今まで先生としか思っていなかった部長のことを恋人として見ると思うと、なんだか意識してしまい、さらに胸がドキドキしてきた。
「あの、恋人同士ってことは……、レッスンの時は悠くんのこと先生じゃなくて彼氏って思ったらいいんですか?」
「せっ、先生? お前は今まで俺のことそう思っていたのか?」
「はい。教えてもらうってことは先生ですよね?」
「……………」
「あの、悠、くん?」
「じゃあ、今日からレッスンの時じゃなくて、レッスンの期間は俺は茉里の彼氏だからな。間違えるなよ」
レッスンの時じゃなくてレッスンの期間?
ってことは、3ヶ月間はずっと部長が彼氏っていう解釈……だよね?
会社でも彼氏って思わなきゃいけないのかな?
それは違うよね?
改めて聞くのも恥ずかしく思い、私は「わかりました」と頷くと、部長が食べたあとのお蕎麦のプリンを口に入れた。
私は3ヶ月間しっかり教えてもらって、自分に自信をつけることしか頭になかったから、全然そんな風に考えてなかった。
考えてみたら本当にそうだ。
毎週末に部長の部屋に来て、あんなレッスンをしてもらって帰っていくのはある意味セフレと一緒だ。
ただセックスがしたいためだけに来ているみたいだ。
部長はこんな迷惑なレッスンにもかかわらず、ちゃんと恋人同士だと思ってレッスンしてくれるつもりだったんだ……。
部長の優しさが伝わってきて、本当に申し訳なく思ってしまう。
部長の優しい配慮に嬉しさと尊敬が入り交じる反面、今まで先生としか思っていなかった部長のことを恋人として見ると思うと、なんだか意識してしまい、さらに胸がドキドキしてきた。
「あの、恋人同士ってことは……、レッスンの時は悠くんのこと先生じゃなくて彼氏って思ったらいいんですか?」
「せっ、先生? お前は今まで俺のことそう思っていたのか?」
「はい。教えてもらうってことは先生ですよね?」
「……………」
「あの、悠、くん?」
「じゃあ、今日からレッスンの時じゃなくて、レッスンの期間は俺は茉里の彼氏だからな。間違えるなよ」
レッスンの時じゃなくてレッスンの期間?
ってことは、3ヶ月間はずっと部長が彼氏っていう解釈……だよね?
会社でも彼氏って思わなきゃいけないのかな?
それは違うよね?
改めて聞くのも恥ずかしく思い、私は「わかりました」と頷くと、部長が食べたあとのお蕎麦のプリンを口に入れた。