隣人と仲良し

くるりとこちらを振り返った靭ジン。

「けれど、悩みがあります…」

アルバイトしまくってこの部屋のソファーを買った。

そのソファーを見せてくれた。

そのソファーにはユニークな絵が描かれていた…可愛いソファーだった。

「ハハッ、可愛らしいですか?」

悲しい微笑み。

「これ、隣人が勝手に描きやがったんです。
 しかも、消えない。
 油性のペンでね」

< 22 / 53 >

この作品をシェア

pagetop