隣人と仲良し
「どうして、そこまでして絵を今でも続けてるんですか?」
「だから、尚に聞けって言うの。
ただのバカよ。
単に『絵を描くのが大好き』なだけよ。
それだけで描いてるチビッ子よ」
ドッカーン
尚ナオの家から大きな物音。
二人は見に行く。
そこには黒くなった尚ナオと、家の中。
「何やってんの?」
「何も描けないから…」
大好きなものを続ける難しさ。
尚ナオは戦っていた。
どうやら水を入れる(筆を洗う)バケツに黒いインクを水と溶かし、それを自分でかぶっ
たようだ。
恐ろしい光景、1歩引いたら笑える(緊張感のない作者上)。
「そんなに大変で辛いなら描かなきゃいいじゃん」
かわいそうなくらい、辛そうな尚ナオを見て靭ジンが言う。