隣人と仲良し
8、手の力
輪王 靭(りんのう じん)の家。
ある日、土岐 尚人(とき なおと)がいた。
リビングのテーブルの上にて尚ナオは“何か”をやっていた。
何ていうか…懸命に念を送っていた。
「尚?何してんだ?」
靭ジンは尚ナオにお茶を出した。
尚ナオは完全無視。
空き缶を見つめていた。
「?」
はてなが飛ぶ靭ジン。
「…ハンドパワーです」
そう尚ナオがどこか聞いたことあるフレーズを口走る。
空き缶に手の平をかざし、真剣に眺めていた尚ナオ。
その瞬間。
缶が飛んだ!!
「嘘~!!!!!!」
大興奮の靭ジン。
缶…あ、間違い。
完です。