隣人と仲良し
靭ジンの旅立ちの日。
4年間を一人で暮らした家。
「有り難うございました」
靭ジン…何もない部屋に頭を下げちゃって何やってんのよ?
どこか元気のない靭ジン。
尚ナオとは逢えずにいた。
尚ナオの落書きは全て消した。
テレビで壁、ソファーなどの落書きが消えるスプレーを紹介していた。
テレビショッピング!!!!!
即、電話しちゃった靭ジンだった。
そのスプレーで一生懸命消した。
尚ナオの落書きは一つもなくなった。
淋しい気持ちだ…。
カチャ、ピ、ピ。
携帯を手にフォルダーを開いた。
尚ナオの落書きは1つ1つカメラで撮った靭ジン。
「尚…」
恋人を想う人のような靭ジン。