隣人と仲良し
尚ナオの家の前に立つ靭ジン。
「…尚…輪王だけど、今日から家を出るから…。
今まで有り難うな」
ドアに向かってお礼をのべる靭ジン。
尚ナオの家の中。
「ホラ、靭行っちゃうよ」
香カオが腕を組んで尚ナオに言った。
尚ナオは無視して絵を描いていた。
「私は送ってくるからね」
そう言って尚ナオの家から出て靭ジンのもとへ走る香カオ。
「靭!!」
香カオの声で振り返る靭ジン。
「香さん…。
最後まで尚に嫌われたままだった…」
淋しい靭ジン。
香カオが靭ジンの背中を思いっきりたたく。
「私がいるじゃん」
なぐさめてくれる香カオ。
「そうですね」
同じ年なのに相変わらず香カオに敬語な靭ジン。