隣人と仲良し

電車に乗り込む靭ジン。

駅のホーム。

「今まで有り難う」

「お互い頑張っていこうよ」

プルルルル。

無常に鳴り響く電車の発車ベル。

「じゃぁね」

「また」

靭ジンと香カオは向かい合って手をふる。

「輪リ~ン!!」

尚ナオが汗を流しながらやってきた。

顔にも手にも、服にも絵の具をつけて走ってやってきた。

「尚?」

「これ!!」

一冊のスケッチブックをくれた。

「今まで有り難う、輪リン」

「こちらこそ、有り難うな」

電車のドアは閉められた。

走る靭ジンの乗った電車。

電車に乗っている靭ジンからどんどん見えなくなる香カオと尚ナオ。

お別れだ。

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