ななくる【番外編】 〜ヤンデレ化ななちゃん〜
止まらない狂愛❤︎
「くるちゃん。朝ごはんできたよ」
「ななちゃん……」
私は、どうやら……監禁されてしい。
ななちゃんの狂愛が進化しすぎて……。
「はい、あーん❤︎」
「んむっ……おいち」
「ふふっ、よかった。」
笑ってるけど、目が笑ってない。
「あ、いま男の人通ったね外」
「え、そ、そうだった?」
「家の外に男がいるなんてキモすぎ。みちゃだめ。耳元塞いで鼻の穴もふさいで目は抜いて口は結ぼうか」
「や、こ、怖いよ」
「ふふっ、冗談だよ、ちょっとだけ」
“ちょっと”だけ……。
なんて、怖すぎる!!
脱走を試みても、まったくとして無理そうだ。
がっちりついてるGPSに盗聴器に監視カメラ。
どこになにがあるかまったくとしてわからない。
「怯えた顔も可愛すぎるね、俺大好きだよ」
「ななちゃんの変態腹黒野郎!」
こうなったら、悪口作戦!!
悪口を言って、嫌われよう!!
「ふふっ、もっといっていいよ。くるちゃんのくちパクパク可愛いな」
そんなことを言ってカッコよく微笑むななちゃん。
「もうばかぁ!!」
想定外すぎる……。
「っていうか、朝食中なんだから食べなさい」
手錠に鎖に首輪に、辛すぎるけど仕方がない。
ななちゃんの、ここまでじゃあないけど、愛が重いところも好きで好きになったのかだから。
こんなになるとは思ってなかったけど……。
ご飯を食べ終わり、ちかくにある熊の大きなぬいぐるみをギュッと抱きしめる。
「ちゃんとぎゅうできないよね?手錠ついてるから」
ちゃんとぎゅってしたいなぁ。
「だから俺がギュッてされるね」
すると近寄ってきて私の腕の中に入り、私がななちゃんのクビに腕をまく状態になってしまった。
「そういえば、今日お仕事だよね」
「うん、くるちゃんに意地悪するお仕事だね」
……止まらなそうです、この狂愛。
end