極上御曹司は懐妊秘書を娶りたい
寝室はリビングと同じようなシックモダンなデザインで統一されていて、落ち着いた空間になっていた。彩度の押さえられた内装だからか、ぽつぽつと置かれた植物の鉢がリビングよりも目立っていた。
私は彼に優しく促され、その部屋の中心にあるダブルサイズのベッドの上に腰を下ろす。座った瞬間に腰が深く沈んで、思わず呟きが溢れた。
「ふかふか……」
「気に入ってもらえたようで良かった。……ほら、布団を被って。電気消すぞ」
柔らかい笑みを滲ませた景光さんが、スイッチを切り替えると、部屋はあっという間に暗くなった。温かなオレンジ色の間接照明だけがぼんやりと光って、私の隣に身体を横たえようとする彼の、美しい横顔を照らし出す。
どうしよう、やっぱり緊張してきた、かも。微かに肩に触れる体温を努めて気にしないようにしながら、私はぎゅっと目を瞑った。
遠くで、微かに雷の音がする。
「そんなに端にいないで、もう少し真ん中で寝たらどうだ」
「……いえ、その、」
「緊張する?」
「はい……」
「はは、さっきは勇ましかったのにな」
ぎしりとベッドが軋む音がして、隣の気配が少し近付く。
うっすらと目を開けると、驚くほど近くに景光さんの顔があって、――――
「っ……」
「……ここに、少しだけ触れても?」
「お腹、ですか?」
キスの距離に一瞬どきりとしたものの、彼が指し示したのは私のお腹だった。なだらかな曲線を描くラインは、借り物のシャツを緩やかに押し上げている。
「こういう言い方をしていいのか分からないんだが……最近少し膨らんできただろう。気になって……いや、もちろん嫌なら無理にとは言わないが」
「いえ、大丈夫ですよ。もちろんどうぞ」
私が頷けば、硬いの手のひらがそっとお腹に乗せられた。優しく触れるだけのその手は、服の上から曲線を確かめるように辿っていく。不思議なことに、ただ撫でられているだけなのに、彼が私を慈しんでくれているのが伝わってくるかのようで。
私は彼に優しく促され、その部屋の中心にあるダブルサイズのベッドの上に腰を下ろす。座った瞬間に腰が深く沈んで、思わず呟きが溢れた。
「ふかふか……」
「気に入ってもらえたようで良かった。……ほら、布団を被って。電気消すぞ」
柔らかい笑みを滲ませた景光さんが、スイッチを切り替えると、部屋はあっという間に暗くなった。温かなオレンジ色の間接照明だけがぼんやりと光って、私の隣に身体を横たえようとする彼の、美しい横顔を照らし出す。
どうしよう、やっぱり緊張してきた、かも。微かに肩に触れる体温を努めて気にしないようにしながら、私はぎゅっと目を瞑った。
遠くで、微かに雷の音がする。
「そんなに端にいないで、もう少し真ん中で寝たらどうだ」
「……いえ、その、」
「緊張する?」
「はい……」
「はは、さっきは勇ましかったのにな」
ぎしりとベッドが軋む音がして、隣の気配が少し近付く。
うっすらと目を開けると、驚くほど近くに景光さんの顔があって、――――
「っ……」
「……ここに、少しだけ触れても?」
「お腹、ですか?」
キスの距離に一瞬どきりとしたものの、彼が指し示したのは私のお腹だった。なだらかな曲線を描くラインは、借り物のシャツを緩やかに押し上げている。
「こういう言い方をしていいのか分からないんだが……最近少し膨らんできただろう。気になって……いや、もちろん嫌なら無理にとは言わないが」
「いえ、大丈夫ですよ。もちろんどうぞ」
私が頷けば、硬いの手のひらがそっとお腹に乗せられた。優しく触れるだけのその手は、服の上から曲線を確かめるように辿っていく。不思議なことに、ただ撫でられているだけなのに、彼が私を慈しんでくれているのが伝わってくるかのようで。