君に伝えた好きの数。



そう言ってふと私から目線を逸らして、


一枚の写真を見る明石くん。




「どうしたの、明石くん」



「……これ、ひなたの小さい頃の写真?」



「うん、そうだよ〜…」



じゃなきゃ何であるのって話だよね〜…


……ダメだ、眠くなってきた…




「……お前ってやっぱり、父親、いないだろ」



「……んー…そうだね……3歳の頃、…から、お母さん、………と…」




< 162 / 234 >

この作品をシェア

pagetop