君に伝えた好きの数。



「ちょっと待ちなさい、ひなた」




「へっ??」




「あなた熱あったでしょう。熱あったままなら行かせられないわ」




あ……う……そ、そうだよね、熱あったのすっかり忘れてた。



でも体は元気だし、なぁ……




そう思って熱を測ってみると、



「わぁ…36度8分…微妙…」



「微妙ねぇ………うん。ひなたが決めなさい」



「えっ!!いいの!?」




そんなの、行くに決まってるっ!



織姫になるために今日まで頑張って来たんだもん!



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