ぽっちゃりナースですが、天才外科医に新妻指名いただきました
しかも、自分が店員さんに怒られたんだもんね。わざわざ蒸し返したくないよね。
安堵して病棟に上がり、仕事を始めた。
情報収集の時点でオペ出しがあることに気づいて、あっと思った。
福田さんに、また会わなきゃいけないじゃん。
自然と小さなため息が出る。
気にしたって仕方ない。外科の病棟に勤めていて、オペ出しを避けるわけにはいかない。お互い仕事中はしっかり仕事をするだけだ。
気持ちを切り替え、オペの準備に取り掛かった。手術予定表を見て、出棟時間を間違えないように確認する。
オペ後に患者さんが使う、酸素ボンベや点滴台、酸素飽和度を測る機械など必要物品をセットしたベッドの用意と、個室の準備を、看護補助者さんに依頼した。
「よし、完璧」
周囲の看護師は、みんな自分の受け持ちの仕事にかかりっきりだ。ひとつオペがずれるとみんなに迷惑がかかるので、それはあってはならない。
結局、他の受け持ち患者のナースコール対応をしていたら、出棟が時間ぎりぎりになってしまった。