ぽっちゃりナースですが、天才外科医に新妻指名いただきました
『やっぱりあのドクターコールのときに好きになったんですか?』
『どっちから告白したの?』
『私もドクターと結婚したい! いいなあ、いいなあ!』
質問攻めに遭ったり、羨望の眼差しを受けることもあったけど、最終的にはみんな笑顔で『おめでとう』と祝福してくれた。
結婚してから、原研修医はまったく話しかけてこなくなった。というか、いつの間にか外科から姿を消し、今は内科で修業しているみたい。
ちなみにオペ室看護師たちからの風あたりは、結婚後はより強くなるかもと思ったけれど、実際はそれほどでもない。
冷たいことは変わらないけど、人としてどうなの?という嫌がらせはなくなった。
結婚には、他の男を寄せ付けないという佑さんの思惑とは別に、余計なトラブルに巻き込まれないという効果もあったようだ。
おそらく、ドクターの妻に強くあたれば、報復を受けるかもしれないと思っているのだろう。
佑さんの盲目ぶりが、結果的に私を助ける結果となった。
「これで進藤家も安泰ね」
「うう、千紗……まさかあなたがお嫁に行けるなんて……」
お互いの両親も、私たちの晴れ姿を見て、涙をにじませて喜んでいる。