ぽっちゃりナースですが、天才外科医に新妻指名いただきました
もしかしたら、今度こそ進藤さんと男女の関係になるかもしれないのに。
このパンツにたっぷりのったお腹はやばい。胸と高さが変わらない。
「しんど……」
こんなに頑張ったのに。もう少し、お腹がへこんでもよさそうなものを。
泣きそうになっていると、ピロンとスマホからメッセージが届いたことを告げる音がした。
絶対進藤さんだ。スマホに飛びついてメッセージを確認する。
【明日は歩きやすい楽な格好をしてくるように。激しい運動はしないので、そこは心配無用】
ちょっと考えて、返事をする。
【ということは、公園みたいなところですか?】
【そう思ってもらっていい】
行先は秘密らしい。
【わかりました】
今週はほとんど進藤さんと職場で会わなかった。
私は病棟中を走り回っているし、進藤さんも忙しいので、病棟に来ても患者さんのところを回って、すぐオペ室や医局に戻ってしまうのだ。
明日はゆっくりふたりで過ごせる。
そう思うだけで、落ち込んでいた気持ちが浮上した。