若き社長は婚約者の姉を溺愛する
 自分の体がどうなっているのか、わからないくらい熱い。
 私が初めてだからか、優しくゆるゆると動き、少しずつ慣らしていく。

「ん……あ、あぁ」

 指は同時に外を嬲り、さらに快楽を与えていく。
 時間をかけ、奥まで込められた時、私の意識は甘い快楽の中に、ほとんど沈んでいた。

「ふ……あ……ん……」

 言葉にならない喘ぎ声を繰り返し、与えられるキスを貪り、どろどろに溶かされていた。

「美桜」

 名前を呼ばれ、ハッとした。
 苦しそうに顔を歪ませ、汗をにじませているのに、瑞生さんは嬉しそうに笑う。
 この行為が、瑞生さんにとって、なにより特別なものであるのかのように。

「一生、大事にする」

 それは家族になろうという言葉。
 私は泣きながら、瑞生さんに抱きつき、お互いの熱が重なった時、瑞生さんをとどめていた理性は全部消えた。
 本当は激しい感情が隠されている。
 ガツガツと食らうような腰の動きに、体が揺さぶられ、あまりの激しさに声がかすれた。
 奥まで突かれる苦しさに、喘ぎながら、自分を求める貪欲な感情に喜びを覚えた。
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