怜悧な弁護士は契約妻を一途な愛で奪い取る~甘濡一夜から始まる年の差婚~
バランスを崩した私の体が悠正さんの逞しい体に倒れ込み、そのままぎゅっと抱き締められる。
腕の力を弱めて私の体を離した悠正さんが私の顎を指でくいっと持ち上げた。そのまま親指で唇をそっと撫でられる。
「……優月」
まるで昨夜の情事を思い起こすような甘い声で名前を囁かれた瞬間、私の唇は悠正さんによって激しく奪われていた。
「んぅ……」
あっという間に舌をからめ取られねっとりと合わさる。
朝から随分と情熱的なキスに翻弄されている私の体を、悠正さんがゆっくりと押し倒していく。ひんやりとしたシーツに背中がつき、私はハッと目を見開いた。
悠正さんの手がいつの間にか私の胸に触れている。キスをしていた唇が離されると、今度は首筋を強く吸われた。
「……やっ、あ……」
胸と首に与えられる甘い刺激に思わず声が漏れてしまう。とっさに自分の口を手で覆ったけれど、すぐに悠正さんの手によって払われてしまった。
「ここには俺と優月しかいないんだ。昨夜みたいなかわいい声をたくさん聞かせて」
悠正さんの手と唇が私の素肌に触れていく。