怜悧な弁護士は契約妻を一途な愛で奪い取る~甘濡一夜から始まる年の差婚~
自分の声を抑えようとしたけれど、我慢できずに口からこぼれてしまう。
「ゆ、悠正さん」
次々と与えられる愛撫に耐えながら、私は絞り出すように彼の名前を呼んだ。
悠正さんの手の動きがぴたりと止まり、私の肌に吸い付いていた唇がゆっくりと離れていく。そのまま優しい表情で見つめる彼にどうしても伝えたいことがあった。
「大好きです、悠正さん」
その瞬間、悠正さんがなぜか安心しように微笑み、私の頬をそっと撫でる。
「俺も好きだよ、優月。愛してる」
悠正さんの顔がゆっくりと近づき、そっと唇が重なり合った――。
――end.