きみと、どこまでも堕ちていきたい
「じゃあ、また明日会社でね」

そう言って、二階堂は爽やかな笑顔で私と反対側の電車のホームへと歩いていく。

「…はい。また明日」


…くそ。
今日はなにもしてこなかったか。

二階堂はあのとき右に曲がらず、まっすぐ駅のほうを見て歩いていった。
そして、そそくさに私と別れて帰っていった。

…なかなか尻尾を出さないな。
こいつを潰すのには、時間がかかるかもしれない。

まあいい。

絶対に暴いてみせる。
二階堂の裏の顔を。
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