8月25日(後編)
そんなことを考えていると空き教室のドアが開き、中から水樹くんを始めみんなが出てきた。

「夏目さん?どうしたの?」


とクラスの実行委員長が声をかけてくれた。

だけど、わたしは水樹くんに用がある。


と恐る恐る視線を水樹くんに向けると、久しぶりに目が合った。

もう心臓がバクバクすぎて痛いくらい。


「あ〜じゃ、ここ使って?衣装合わせ終わったから」

と気を使ってくれた委員長に後でお礼を言おう。



そんなこんなで水樹くんと2人きりに。

ど、どうしよう…!?

何か言わないとだよね!


世間話し?

最近どう?とか…あ〜何も浮かばない!!


「どうしたの?」

と水樹くんの優しい声に顔をあげる。


「あ、えっと……その〜…」
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