8月25日(後編)
水樹くんと1年の女子。

あんなにしょっちゅう一緒にいないとダメなのかな?…


って、もうわたしには関係ないのか。

2人から視線をそらし、前を向いた時だった。


ハッとした時には遅く…

「イテテ…」

尻もちをついていた。


よそ見をしながら歩いていたせいで誰かにぶつかったようだ。


「大丈夫ですか?…あ、もしかして夏目先輩!?」

としゃがみ込むなり顔を覗き込んできた彼をわたしは知らない。

「へ〜…確かに間近で見ると可愛い顔してるかも」

人の顔をジロジロ見ながらそんなことをボヤくのもどうかと思う。


それに間近って…

じゃ、遠目ではブサイクってことだろうか?


まぁ、どうでもいいけど。
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