8月25日(後編)
好き…
でいる資格なんて、もうわたしにはない。
「紗良のことは好きだけど…元気ない紗良とか、笑顔がない紗良を見てるとつらいんだよね」
「飛鳥くん…」
「俺のせいで別れたなら尚更寄り戻せよ」
そう言った飛鳥くんの目はいつの間にか真っ直ぐわたしを見ていた。
「…水樹くんはもう寄りを戻す気はないみたいだから…。それに、さすがに寄りを戻したいと思うのは…」
「じゃ、慧くんに彼女ができても紗良は平気なんだ?」
「……平気じゃないけど…水樹くんが選んだことに色々思う資格もないし。好きだからこそ、幸せになってほしいとは思ってるから」
だから、彼女ができて幸せならそれでいい。
むしろ彼女ができてくれたほうが、諦めがつくかもしれない。
「飛鳥くんこそ、早く仲直りしなよ」
わたしのことなんてどうでもいい。
だって水樹くんと飛鳥くんは従兄弟同士だもん。
これからのことを考えると、早く仲直りするべきだろう。
でいる資格なんて、もうわたしにはない。
「紗良のことは好きだけど…元気ない紗良とか、笑顔がない紗良を見てるとつらいんだよね」
「飛鳥くん…」
「俺のせいで別れたなら尚更寄り戻せよ」
そう言った飛鳥くんの目はいつの間にか真っ直ぐわたしを見ていた。
「…水樹くんはもう寄りを戻す気はないみたいだから…。それに、さすがに寄りを戻したいと思うのは…」
「じゃ、慧くんに彼女ができても紗良は平気なんだ?」
「……平気じゃないけど…水樹くんが選んだことに色々思う資格もないし。好きだからこそ、幸せになってほしいとは思ってるから」
だから、彼女ができて幸せならそれでいい。
むしろ彼女ができてくれたほうが、諦めがつくかもしれない。
「飛鳥くんこそ、早く仲直りしなよ」
わたしのことなんてどうでもいい。
だって水樹くんと飛鳥くんは従兄弟同士だもん。
これからのことを考えると、早く仲直りするべきだろう。