8月25日(後編)
校舎内で1人になれる場所なんて、わたしは一つしか知らない。
そこに足を運ぶと鍵を閉めた。
手で涙を拭きとると、マスカラも一緒に落ちてしまったようで真っ黒に。
せっかく和子に可愛くしてもらったのに…。
もう色々と悲惨すぎる。
何より『奈々』と呼んだ水樹くんの声が消えてくれないから困る。
はぁ…着替えとけばよかった。
とサンタの衣装に思わずため息がこぼれる。
それにしても3階はとても静かだ。
一つ下の2階までは賑やかだったのに。
だから聞こえてしまう…
誰かが近づいてくる足音が。
それが誰なのかわかってしまうから心臓が持たない。
その足音は案の定ドアの前で止まった。
大丈夫。
鍵だって閉めてるし、反応さえしなければ諦めて去ってくれるはず。
そこに足を運ぶと鍵を閉めた。
手で涙を拭きとると、マスカラも一緒に落ちてしまったようで真っ黒に。
せっかく和子に可愛くしてもらったのに…。
もう色々と悲惨すぎる。
何より『奈々』と呼んだ水樹くんの声が消えてくれないから困る。
はぁ…着替えとけばよかった。
とサンタの衣装に思わずため息がこぼれる。
それにしても3階はとても静かだ。
一つ下の2階までは賑やかだったのに。
だから聞こえてしまう…
誰かが近づいてくる足音が。
それが誰なのかわかってしまうから心臓が持たない。
その足音は案の定ドアの前で止まった。
大丈夫。
鍵だって閉めてるし、反応さえしなければ諦めて去ってくれるはず。