8月25日(後編)
きっと、奈々ちゃんは平野くんのことを好きになる。
いつかはわからないけど、必ず。
そう思う自信がふつふつとわいてくるから不思議だ。
「そろそろ帰ろっか」
と平野くんの声に保健室を出る。
教室に戻るまでの間、ふと水樹くんのバイトの件が頭に浮かんだ。
「そういえば水樹くん、バイト辞めたんだよね?」
「あ〜…うん」
そう返事をした平野くんの顔が少し曇ったことを見逃さなかった。
「…訳あり…なのかな?」
と遠慮がちに聞いてみる。
「訳ありといえば訳あり、かな?てか理由聞いてないんだ?」
「…うん…」
だって、あの時は理由を聞ける雰囲気じゃなかったから。
「まぁ、慧も隠してるつもりはないと思うから言うけど…」
いつかはわからないけど、必ず。
そう思う自信がふつふつとわいてくるから不思議だ。
「そろそろ帰ろっか」
と平野くんの声に保健室を出る。
教室に戻るまでの間、ふと水樹くんのバイトの件が頭に浮かんだ。
「そういえば水樹くん、バイト辞めたんだよね?」
「あ〜…うん」
そう返事をした平野くんの顔が少し曇ったことを見逃さなかった。
「…訳あり…なのかな?」
と遠慮がちに聞いてみる。
「訳ありといえば訳あり、かな?てか理由聞いてないんだ?」
「…うん…」
だって、あの時は理由を聞ける雰囲気じゃなかったから。
「まぁ、慧も隠してるつもりはないと思うから言うけど…」