8月25日(後編)
そこまで言うと平野くんは言葉を止め、わたしをジッと見てくる。
「俺から聞いたって言わなくても、多分バレるだろうね」
と笑う平野くん。
「ほら、慧と文化祭の準備で一緒になった1年の子覚えてる?実行委員の」
「あ、うん」
その子の姿を頭に浮かべながら平野くんの声に耳を傾ける。
「その子に告白されたんだって、それも何回も」
「何回も…?」
とはどういうこと?
「告白されるたびに振ってたらしいんだけど、なかなか諦めてくれないみたいで参ってたよ、慧」
そうだったんだ。
告白されてたなんて全く知らなかった。
それに告白して振られてるのに、あんなに堂々と接せるものなの?
わたしだったら無理だ。
「で、その子がついに慧のバイト先まで来たみたい」
「…へー、それは相当好かれてるんだね」
「俺から聞いたって言わなくても、多分バレるだろうね」
と笑う平野くん。
「ほら、慧と文化祭の準備で一緒になった1年の子覚えてる?実行委員の」
「あ、うん」
その子の姿を頭に浮かべながら平野くんの声に耳を傾ける。
「その子に告白されたんだって、それも何回も」
「何回も…?」
とはどういうこと?
「告白されるたびに振ってたらしいんだけど、なかなか諦めてくれないみたいで参ってたよ、慧」
そうだったんだ。
告白されてたなんて全く知らなかった。
それに告白して振られてるのに、あんなに堂々と接せるものなの?
わたしだったら無理だ。
「で、その子がついに慧のバイト先まで来たみたい」
「…へー、それは相当好かれてるんだね」