8月25日(後編)
与田くんの言葉に胸が熱くなっていると、平野くんが口を開いた。
「夏目さん帰ろ」
「あ、うん。そうだね」
「じゃ、またな!晴人」
平野くんはそう言うと歩いて行く。
わたしも平野くんの後に続こうとした時…
「夏目さん、」
と与田くんに腕を掴まれた。
驚いたまま与田くんに視線を向けるとパッと腕を離された。
「よ、与田くん?」
何も言わない与田くんに首を傾げる。
「夏目さん、俺……」
そこまで言うと苦しそうな表情をしたまま口を閉じた。
「ごめん、何でもない」
与田くん…?
どうしたんだろう?
「夏目さん?」
与田くんを見つめていると、平野くんの声が聞こえた。
「夏目さん帰ろ」
「あ、うん。そうだね」
「じゃ、またな!晴人」
平野くんはそう言うと歩いて行く。
わたしも平野くんの後に続こうとした時…
「夏目さん、」
と与田くんに腕を掴まれた。
驚いたまま与田くんに視線を向けるとパッと腕を離された。
「よ、与田くん?」
何も言わない与田くんに首を傾げる。
「夏目さん、俺……」
そこまで言うと苦しそうな表情をしたまま口を閉じた。
「ごめん、何でもない」
与田くん…?
どうしたんだろう?
「夏目さん?」
与田くんを見つめていると、平野くんの声が聞こえた。