8月25日(後編)
苦しそうな与田くんの気持ちが伝わってくる。
でも、その気持ちに応えることはできない。
だって、この修学旅行中に水樹くんに気持ちを伝えるつもりでいる。
「ただ、気持ち伝えときたかっただけだから、返事はいらない。じゃ、行くね」
与田くんはそう言うと去って行く。
返事はいらない…
そう言ったけど、わたしの気持ちを伝えないと。
与田くんの為にも。
「ま、待って、」
与田くんの背中を呼び止めると足を止め、ゆっくり振り向いた。
「与田くん…わたし……ごめんなさいっ。与田くんの気持ちには応えられない。水樹くんが好きだから…。だから、ごめんなさい」
と頭を下げた。
返事を求めてなかった与田くんに、こんなこと言うのは迷惑だったかもしれないけど、ちゃんと気持ちを伝えて断りたかった。
与田くんの気持ち、それからわたしの気持ちを中途半端にしたくなかったから。
でも、その気持ちに応えることはできない。
だって、この修学旅行中に水樹くんに気持ちを伝えるつもりでいる。
「ただ、気持ち伝えときたかっただけだから、返事はいらない。じゃ、行くね」
与田くんはそう言うと去って行く。
返事はいらない…
そう言ったけど、わたしの気持ちを伝えないと。
与田くんの為にも。
「ま、待って、」
与田くんの背中を呼び止めると足を止め、ゆっくり振り向いた。
「与田くん…わたし……ごめんなさいっ。与田くんの気持ちには応えられない。水樹くんが好きだから…。だから、ごめんなさい」
と頭を下げた。
返事を求めてなかった与田くんに、こんなこと言うのは迷惑だったかもしれないけど、ちゃんと気持ちを伝えて断りたかった。
与田くんの気持ち、それからわたしの気持ちを中途半端にしたくなかったから。