8月25日(後編)
「「おめでとうっ!」」


と3人の声が被る。

「よかったね〜紗良!自分のことのように嬉しいっ」


和子はそう言うと涙目で抱きしめてくれた。

温かい和子の気持ちで満たされていく。

こんなにも最高な友達を持っているわたしはやっぱり幸せ者。


「いつかは寄りを戻すと思ってたけど、それがこのタイミングなんて驚き」

藤代さんは小さく拍手をしながら感激してくれていた。

その隣で山岡さんも笑ってくれている。


このメンバーの前で報告できてよかった。

この修学旅行は最高の思い出だ。


「次は和子だね」

と後ろの2人には聞こえない声でそう言うと、照れながら頷く和子。

「わたしも頑張る」

頑張れ!


和子なら大丈夫。
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