8月25日(後編)
そんな2人から離れ、アクセサリーを見て回る。

それにしても、ほんとにどれも可愛い。

こんなのどれを貰ってもわたしは嬉しいや。


「わぁ…可愛い…」

店内を見て回っていると、ガラスで出来た指輪のコーナーで足を止めた。


そこで一目惚れした指輪に釘付けになる。


赤黒いハートの表面はマット加工をしてあり、小さくてシンプルですごくお洒落。

可愛い〜…けど、これは少し大人っぽすぎる気もする。

それにわたしは指輪が似合うほど綺麗な手じゃないし…


似合わないだろうな。


「慧くんにおねだりして買ってもらったら?」

気づくと和子が隣でニヤニヤしていた。

「そんな…。わたし指輪似合わないから」


とその場を離れた。

それからも少し店内を見て回ったけど、あの指輪ほど惹かれる物を見つけることができず…

和子と朝陽と先にお店を出て待っていた。
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