8月25日(後編)
6年間も会えなかったこともあり、2ヶ月なんてどうってことない。

そう考えると、この6年も無駄じゃない気がした。

少なくとも、わたしの中の何かを強くさせたと思う。


会えるまで、仕事を頑張ろう。


そう意気込んで眠りについた。


そして次の日、仕事終わりにまた1時間近くケビンを待っていた。

ケビンには待たされてばっかり。

今日こそは文句を言ってやろう!なんて思いながら待っていると…

「紗良、ごめん」

背後から聞こえた声に振り向く。


「もうっ!ケビン……え、愛さん?」


なぜかケビンの隣には愛さんの姿が。

「紗良ちゃん!?え〜久しぶり!」

と強く抱きしめられる。


その様子をポカーンと見つめるケビン。

「愛さん、どうして?」

「それはこっちの台詞。紗良ちゃんこそどうして?もしかして、ケビンの女友達って紗良ちゃんだったの!?」


女友達で間違いはないけど、ケビンと愛さんはどういう関係?
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