8月25日(後編)
そのまま3人で入ったのは定食屋。


ここで定食屋を選ぶとは、なんとも愛さんらしい。

そうやって飾らない愛さんが好きだったりする。


注いできてくれたお水もなみなみだったり…

相変わらずの愛さんに自然と笑みがこぼれた。


そんな愛さんに優しい視線を送り続けるケビンは、もう確実だよね。


「愛さん、モテそうですね。全然変わってなくて驚きました」

なんならわたしより若く見える。


いつ見ても綺麗な愛さんが羨ましい。

「んーモテるけど、みんな外見だけなんだよね。ほら、わたしって結構ガサツだったりするし…内面を知ったら離れていかれるからね」

そう言った愛さんの表情が珍しく曇る。


愛さんもそんな顔するんだ…?

いつもニコニコの印象だったから意外。


「僕はそういう人のほうが一緒にいて落ち着きます」

なんともケビンらしい言葉だね。

「そうそう。ケビンだけはそう言ってくれるよね〜」


と笑う愛さんにケビンの頬が少し染まる。
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