8月25日(後編)
そうだよね…

朝陽に頼ってばかりなのもおかしいんだよね。


前に進むって決めたみたいだし…

わたしがいつまでも頼っていては迷惑だよね。

自分のことは自分でやっていかないと。


「よしっ」

水樹くんにプレゼントを渡しに行こう。


と気が変わる前に急いで準備して家を出た。

水樹くんも今日は休みのはずだから家にいるよね?


とりあえずプレゼントだけでも渡したい。

受け取ってくれる…よね…?


水樹くんの家が近づくにつれ、胸がドキドキとうするさく、緊張から変な汗が。


あれ…?

ふと気づくと、暗くてどんより重い雲が見えてきていた。

さっきまであんなに晴れてたのに。


これは急いで帰らないと降ってきそうだ。
< 76 / 499 >

この作品をシェア

pagetop