8月25日(後編)

文化祭

気づくと夏休みは終わっていて、水樹くんと別れてもうすぐ1ヶ月が経とうとしていた。

そんな最近は10月上旬に開かれる文化祭の準備に追われる毎日。


この学校は体育祭と文化祭が交互に行われていて、去年が体育祭だった為、今年は文化祭になっていた。


夏休み明けてすぐから始まった文化祭の準備は、ここにきてやっと形になってきて、少しずつではあったけどクラスの輪に馴染んできていた。


「っはぁ…もう飽きたな〜この作業」

と隣で和子が作業を止める。

確かにここ数日同じ作業ばかりで飽きてきている。


わたしたちのクラスではスタンプラリーをすることになり、今は衣装作りと装飾作りに別れて作業をしていた。


ちなみに和子とわたしは装飾作りだ。


「花丘ってほんと飽き性だよな〜」

と呆れた言い方をしたのは平野くん。


「そういう平野だってさっきから作業進んでないじゃん」

「俺は後から本気出すタイプだからいいの」
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