あの日、雪が降っていてよかった。【完】
「あ、あの、あなたは…、」

『……チッ、………雪村零[ユキムラ レイ]、3年。』

「さっ、3年っ…!?」

『んだよ、わりーかよ、』

「い、いえっ…、」


ぶんぶん、と頭を振ると

脳震盪になんぞ、と小馬鹿にするように

雪村先輩は笑った。


「せ、先輩だったんですね…、すみません、お見苦しいところを…、」

『その"先輩"っつーのやめて。別に雪村でいいから、』


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