あの日、雪が降っていてよかった。【完】
「そ、そうゆうわけには…、」
『いいっつってんだろ。僕がいいって言ってんだからいいんだよ、』
「じ、じゃあ、"雪村さん"で…、」
私がそう言うと
まあいいけど、と言わんばかりに
雪村さんは私をじっと見つめた。
『つーかここ寒い。中入る、』
「あっ、ちょっ…、」
『んだよ、どーせ飛び降りねぇだろ。』
雪村さんはぐい、と私の手を引いて
そのまま歩き出した。
『いいっつってんだろ。僕がいいって言ってんだからいいんだよ、』
「じ、じゃあ、"雪村さん"で…、」
私がそう言うと
まあいいけど、と言わんばかりに
雪村さんは私をじっと見つめた。
『つーかここ寒い。中入る、』
「あっ、ちょっ…、」
『んだよ、どーせ飛び降りねぇだろ。』
雪村さんはぐい、と私の手を引いて
そのまま歩き出した。