あの日、雪が降っていてよかった。【完】
「……あっ、雪村さん、おはようございます…、」

『おはよう。ふぁ…、ねむ…、』


部屋から出てきた雪村さんは

猫のように目を擦りながら

私の横にすとん、と座った。


「…………ね、寝不足、ですか…?」

『まあね。……このシーズンは色々忙しいから、』


私と雪村さんの距離感は

相変わらず変わりはなくて。

でも、最初にあった時よりかは

少しくらい縮まってるような気もする。
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