あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『僕高校行ってるし、毎日外出てるじゃん。』


僕が引きこもりならお前もだからね、と

雪村さんは呟いて

仕切り直すように、咳払いをした。


『……まあ、そんな感じだから。』

「あ、あのっ、」

『ん?』

「ありがとうございます、その、色々教えてくれて…、」


私が言うと

ホント変なやつだな、と雪村さんは吹き出して

くしゃっと笑った。
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