あの日、雪が降っていてよかった。【完】
「ゆ、雪村さん、」

『んー…?』

「あと3問だけ、頑張りましょ。これあげますから、」


雪村さんの目の前に

私のお気に入りのお菓子"激辛チップス"を差し出すと

雪村さんはむくっと起き上がって

やる、と呟いた。


『うぇー、辛そー…、』

「雪村さん、辛いのお好きみたいなので…、」

『てかなんで唯ちゃんはそんなの持ってんの…?』

「あ、これ、私のお気に入りお菓子です。」


私が言うと

まじ!?と忍さんは目を見開いた。

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