あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『………ありがとね、唯ちゃん。』

「い、いえっ、私は何も…、」

『雪村、直前の集中力はすごいんだけど、力入んないときはほんとにダメなタイプだから…、』


雪村さんの集合力がすごいことは

多分ここに居る全員がわかってる。

何でもそつなくこなしてしまいそうな雪村さんだけど

実はそんなこともないらしい。


「ま、間に合いそうですか…?」

『うん、今回は唯ちゃんのノートもあるしね。…それより、唯ちゃんは本当に大丈夫なの…?』

「私ですか?」

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