あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『ゆきー、お疲れのところ悪いけど、明後日には試験だからねー?』
『………。』
『ちょっと無言やめてよ、』
…忘れてた。
完全に全部やり遂げた気でいた、私も。
「ゆ、雪村さん、」
『んー…?』
「あの、これ…、」
こんなタイミングですみません、と私がノートを手渡すと
雪村さんはペラペラとそれを捲って、私の方を見つめた。
『………。』
『ちょっと無言やめてよ、』
…忘れてた。
完全に全部やり遂げた気でいた、私も。
「ゆ、雪村さん、」
『んー…?』
「あの、これ…、」
こんなタイミングですみません、と私がノートを手渡すと
雪村さんはペラペラとそれを捲って、私の方を見つめた。