あの日、雪が降っていてよかった。【完】
「こ、こんなノートでよければ…『だめ。』


私の言葉に被せるように

そう言った雪村さんは

僕のノートだし、と仁さんからそれを取り上げて

ふぃ、と目を逸らした。


『…………なぁ、君って雪村の何?』

「えっ、」

『俺初めて見たんだけど、雪村がこんなに"独占欲"?丸出しにしてるところ。』

『……村瀬うるさい。配信終わったんだしはやく帰りなよ、』


彼はむっとした顔をして

村瀬さんを睨みつけた。
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