あの日、雪が降っていてよかった。【完】
あれは僕のコーヒーだから、と

雪村さんが言うと

忍さんはちぇー、と口を尖らせた。


「あっ…、」

『………どうかした?』

「コーヒー、そう言えばもうあと少ししかなかったなって…、」

『コンビニで売ってるんだっけ、』


私が頷くと

じゃあコンビニ寄って帰ろ、と

今来た道をくるりと戻った。
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